Columnコラム

調達・購買改革コラム
2020.04.30

「JAGGAER ONE」がひらく、調達部門がヒーローになるまでの道筋(JAGGAER ONE ロードマップ発表イベントinアメリカ レポート)【前編】

「JAGGAER ONE」がひらく、調達部門がヒーローになるまでの道筋(JAGGAER ONE ロードマップ発表イベントinアメリカ レポート)【前編】

この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。

 また、このコラムをご覧になられているであろう調達・購買関係者の皆様方におかれましても、サプライチェーンへの甚大な影響があるなか、日夜奮闘されている状況かと思います。心からの敬意・エールを送りますとともに、一日でも早い終息をお祈り申し上げます。

さて、今回のコラムでは、これまでのコラムでも度々S2Cプロセスの高度化の必要性について取り上げてきましたが、S2CプロセスのIT化により具体的にどのようなことが可能になるのか、機能の概要について触れるとともに、ガートナーレポートでリーダーとして認定されるなど、調達・購買領域のSaaSソリューションの中でも近年特に存在感を増しているJAGGAER社に焦点を当て、同社のソリューションである「JAGGAER ONE」の概要についてお伝えできればと思います。

S2CプロセスのIT化により、どのようなことが可能になるのか

S2Cプロセスの高度化の必要性についてはこれまでのコラムで取り上げてきたとおりですが、近年ではそのようなS2Cプロセスの高度化に寄与するソリューションが登場してきており、特に欧米のグローバル先進企業を中心として、S2CプロセスのIT化が進んでいる状況です。このようなツールの導入により、たとえば下記のようなことが可能になります。 

・RFxの実施(RFxの作成・回答依頼・候補サプライヤ間の比較)

・契約の締結(契約書の作成・交渉(履歴管理含)、署名)

・契約管理(契約書の締結状況・有効期限管理、契約リスクの可視化)

・サプライヤ管理(サプライヤ情報(反社該非・コンプライアンス対応状況等含)、納期遵守率や不良率等の実績およびサプライヤ評価結果の蓄積) 

システム上で上記のような業務を行うことができることにより、従来各バイヤの経験・ノウハウに基づいた属人的なオペレーションになりがちであったS2Cの業務を、標準化されたプロセスに従って一定の水準で実施することが可能になること、またその結果(サプライヤ・契約に関する情報等)がデータとして蓄積され、企業内での共有が可能になるという点が最大のメリットになります。

7年連続調達・SCM領域におけるリーディングプロバイダを獲得した「JAGGAER社」とは

今回は、そのようなS2CプロセスのIT化を実現するソリューションを提供するベンダとして、近年特に存在感を増しているJAGGAER社をご紹介します。

JAGGAER社は、支出管理ソリューションを提供する世界最大規模の独立系会社として、北米、中南米、ヨーロッパ、英国、オーストラリア、アジア、中東およびその他の地域にオフィスを構え、70カ国・地域における370万社のサプライヤがネットワークにつながる約2,000社の顧客を有するソフトウェアベンダーです。

高度な支出分析、サプライヤ管理、契約ライフサイクル管理などの機能を備えたSaaSベースの調達ソリューションで、「JAGGAER Direct」、「JAGGAER Indirect」、「JAGGAER Advantage」という3つのプロダクトラインと、各種分析モジュールの「Analytics」を統合した「JAGGAER ONE」としてブランドを展開しています。

これらはそれぞれ、元々の母体であるSciQuest社が、20172月に改名するとともに、直接材ソリューションに強みを持つPool4Tool社を20176月に、価格分析などに強みを持つBravoSolution社を201711月にそれぞれ傘下に収める形で事業・プロダクトラインを拡大してきました。

JAGGAER ONEの最大の特徴は、「All Spend, All Processes, ONE Platform」というコンセプトに象徴されるように、直接材・間接材双方を管理対象とし、かつプロセスもS2CP2P双方をカバーするなど、調達業務プロセス全体を包括的に支えるプラットフォームとしての機能を提供している点です。

日本市場においては、前々回前回のコラムでご紹介したSAP AribaCoupaなどのツールと比較すると知名度は低いものの、グローバルでは既に製造・消費財・ライフサイエンス等の業種を中心に650社以上の導入実績・年間数十億ドルもの支出を管理しており、最新の米ガートナーレポート「Magic Quadrant for Strategic Sourcing Application Suites」(2018年)、「Magic Quadrant for Procure-to-Pay Suites」(2019年)双方でリーダーとして認定されている(*1)ほか、毎年Spend Mattersが発表する、調達・SCM領域における優れたソリューションベンダを表彰する「50 Procurement Providers to Know for 2020」でも7年連続リーディングプロバイダとして認定される(*2)など、高い評価を獲得しています。

次回は、JAGGAER ONE紹介の後編として、昨年にアメリカ・サンディエゴで開催されたロードマップ発表イベントで示された、JAGGAER ONEのアップデートのポイントについてお伝えできればと考えます。

それでは、またお会いしましょう。

(*1) Gartner社 「Magic Quadrant for Procure-to-Pay Suites 2019,Magic Quadrant for Strategic Sourcing Application Suites 2018」より

(*2) JAGGAER社「JAGGAER Named a Spend Matters Procurement Provider to Know for Seventh Year」より
https://www.jaggaer.com/news/press-releases/2020-spend-matters-procurement-provider-know/

記載されているJAGGAER ONE等の固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

 




監修企業

 アンカービジネスコンサルティング株式会社

 

記事監修者

アンカービジネスコンサルティング株式会社

調達・購買コンサルティングチーム
マネージングディレクター 藤瀬 智央


 

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